
ハーブの香りで味わいを豊かにするピザレシピをご紹介します。
いつものお料理をより美味しくしたいと思ったら、舌で感じる味付けを足すのではなく、まずは、鼻で感じる香りを足してみましょう。
いつものお料理をより美味しくしたいと思ったら、舌で感じる味付けを足すのではなく、まずは、鼻で感じる香りを足してみましょう。
ハーブは、それぞれ体調や心を調える薬草効果があるだけではなく、多くは独特の香りを持っています。お料理に加えると、他の食材を引き立て、全体を香りのベールで包んでくれます。
どのハーブを使えばいいのか、深く考える必要はありません。フレッシュなハーブがなければ、乾燥でもかまいません。自分の鼻を頼りに、その日、その時に、いい香りに感じたものを使えばいいのです。それがシンプルなお料理をユニークで特別なものにしてくれます。
ピッツァマリナーラ

ピッツァマリナーラは、ピザの生地にトマトソースのみをのせたナポリピッツァの原点。ピザを生地から作るのは、時間はかかりますが、作り方は複雑ではありません。
強力粉150グラムに全粒粉150グラムをあわせ、塩小さじ1、ドライイースト小さじ1、オリーブオイル大さじ1、 ぬるま湯180ccを加えたら、よくこねます。
湿らせたふきんをかぶせ、35℃に設定したヨーグルトメーカーを保温機にし、1時間ほど、生地が2倍くらいの大きさに膨らむまで発酵させます。優しく押してガスを抜き、丸めなおしたら20分ほど置いて休ませます。
トマトソースも同じく、作り方はシンプルですが、時間は少しかかります。
最近はフルーツのように甘いトマトが流行りですが、甘味が多すぎるとトマトソースは、ぼやけた味になってしまいます。加熱用トマトが売っていなければ、安売りしているあまり甘くなさそうなトマトを使えばOK。熟しすぎて見切り品コーナーにあったトマトも加えます。複数種のトマトを使うと味に深みが増します。
無水鍋をざく切りにしたトマトでいっぱいにしたら、小さじ2ほどの塩こうじを加え、オリーブオイルを回し入れます。中火にかけ、湯気が出たら、弱火で10分。普通のお鍋を使う場合は、お水を足して、弱火で煮込んでください。
ここからが本番。中火で、焦げ付かないようにかき混ぜながら、トマトソースになるまでひたすら煮ます。
4等分して薄く伸ばした生地に、トマトソースをたっぷりとのせ、スライスしたガーリックとフレッシュなオレガノを加えます。ピッツァマルゲリータにはバジルですが、マリナーラにはオレガノを。香りが強いと思われがちなオレガノですが、フレッシュなものを使えば、繊細な香りでトマトの旨味を引き立てます。
オリーブオイルを少したらしたら、魚焼きグリルで焦げないように火力を調整しながら、生地の縁がこんがり色づくまで焼きます。
時間をかけて作ったホームメイドピザの味は格別です。週末のプロジェクトにいかがでしょうか。
春を告げる和風ピザ

春の香りが口いっぱいに広がる、和風ブラウンピザ。
全粒粉50グラムと玄米の米粉50グラムをあわせ、塩こうじ小さじ1を加えます。50ccから100ccのお水を生地がまとまるまで少しずつ加え、よく練り合わせます。湿らせたふきんをかぶせ、20分から30分休ませます。
トッピングには、きのこ2種と和のハーブ、セリを。セリは、芳醇な香りが特徴の春の七草のひとつ。日本全国に自生し、古くから食されていますが、あまり食べないという方が意外に多いもったいない食材です。
3センチ幅ほどに切ったえのきとスライスしたしいたけ、ざく切りにしたセリを合わせ、少しの醤油麹とこめ油で和えます。あとは、うすく伸ばした生地にのせ、魚焼きグリルで焦げないように火力を調整しながら、生地の縁がこんがり色づくまで焼きます。
米粉が入ったブラウン生地は、ピザというより、オープンおやきのよう。一口ほうばれば、セリの香りが口の中いっぱいに広がり春の訪れを感じられます。
ダブルハーブのサラダピザ

ぱりぱりの生地にWOWサラダをたっぷりとのせていただきます。生地には、市販の春巻きの皮を使用します。
春巻きの皮にオリーブオイルをうすく塗り、タイムを散らしたら、上から皮を一枚重ねるを繰り返し、5枚のレイヤーにします。200℃のオーブンで、5分から10分、こんがり焼き色がつくまで焼きます。
タイムは、殺菌効果や消化促進などの薬草効果が高いハーブ。プランターでも育てやすく、ハーブティーやお料理などでどんどん活躍してくれるので常備してあると便利です。
生地にのせるサラダは、基本のWOWサラダと同様に作っていきます。ルッコラの葉の部分を水に浸し、よく水切りしたら、冷蔵庫で冷やしておきます。
苦みのあるルッコラに合わせるのは、酸味と甘みが備わったいちごとマジョラム。マジョラムは、オレガノのファミリーとして知られるハーブ。お花畑のようなどこか甘い香りが特徴です。ルッコラの特徴的な味を柔らかくし、いちごの甘さを引き立てます。
ルッコラをオリーブオイルでコーティングし、塩を振り入れたら、マジョラムとスライスしたいちごを加え、マスタードとお酢を加え、さっと混ぜ合わせます。焼きあがった生地にたっぷりとサラダをのせたらできあがり。
タイムとマジョラムが生地とサラダそれぞれの引き立て役になり、苦み、甘味、酸味のハーモニーが心地良い一品です。
おうちで食べるメキシカンピザ

フレッシュなコリアンダー、ライム、スパイス、ビーンズは、メキシコのママの味。
玉ねぎ、赤パプリカを小さな一口大に切り、カリフラワーはみじん切りに。チリパウダー、パプリカパウダー、塩、オリーブオイルをそれぞれ少々加え、よく混ぜ合わせます。
オーブン使用可能なフライパンなどの上に、トルティーヤを1枚置き、茹でた、または缶のブラックビーンズとにんにく、塩少々をブレンダーやフードプロセッサーでピューレ状にしたものを敷きます。
上からトルティーヤをもう1枚重ね、スパイスと和えておいたお野菜をのせます。 200℃のオーブンで15分ほど、野菜に火が通り、トルティーヤの縁にこんがり焼き色がつくまで焼きます。
上にトッピングするのは、フレッシュなコリアンダー。コリアンダーは、タイ語でパクチー、中国語でシャンツァイ、スペイン語ではシラントロと呼ばれ、世界中の様々な国、地域でお料理に欠かせないハーブです。
メキシコ料理では、フレッシュなコリアンダーの上からフレッシュなライムを絞りかけるのが鉄則。トルティーヤは、縁はかりかり、内側はブラックビーンズの水分でしっとりと仕上がります。メキシコ料理に馴染みがない方でも止まらなくなる美味しさです。
りんごのデザートピザ

焼きリンゴの味を手軽に楽しめるデザートピザです。
小さめのりんごを芯が真ん中にくるように薄切りにし、芯の部分を、包丁またはクッキーの型で切り取ります。
餃子の皮に薄くメープルシロップを塗り、ミルサーなどで細かく砕いたアーモンドをのせます。上からもう一枚重ね、合計三枚になったら、上にりんごを置き、ローズマリーの葉を添えます。
ローズマリーは、クリスマスを思い出させるウッディーな香りが特徴のハーブ。ローストポテトなどのオーブン料理によく合いますが、りんごとの相性も抜群。
180℃で10分、200℃に上げて5分、餃子の皮の縁に焼き色がつけば完成。
薄く切ったりんごが程よく柔らかく、まるでミニアップルパイを食べているような気分になります。